-LINER NOTES-


■比留間早紀待望の5曲入り1st mini album。
全曲フルバンドで収録した渾身の一作が、
長い年月を経てようやく日の目を浴びるコトとなった。
「Girl's pop never stops?」の言葉にふさわしい、
アッパーチューンあり、バラードあり、ロックナンバーあり、
“ガールズポップ”と呼ばれる全てが集約されていて、
まさに、J-POPの中心を行く王道ガールズポップが、ココに在る。

比留間早紀本人のウィスパーボイスから号砲が鳴らされるM-1は、
軽快なギターのリフに乗った歌声が、
「1.2.3」と言うカウントと共に、“ガールズポップ”の始まりを告げる。

続くM-2では、ファンファーレの様なホーンのイントロから、
ノリノリの歌声が引っ張りあげ、リスナーを煽る様子が手に取る様に伝わる。
畳み掛けるような終盤はもはや、勝手で一生やってそうな気さえする。

ココから、生のストリングスにコダワった、
比留間早紀の真骨頂とも言うべき、泣きのバラード。
Dメロ、そしてサビ後のラストと、構成力がお見事過ぎるM-3。
絶妙なコーラスワークが肝の、M-4。
併せてこのミニアルバムの中核を担い、比留間早紀の魅力を大きく広げていると言える。

ラストにふさわしい締めくくりのナンバーであるM-5は、
『いつまでも別れを惜しんでんじゃねぇ!』
なんて言葉が聞こえてきそうな位に、さわやかさと切なさが共存する。
でも、そんなモノかなぐり捨てて、大きく手を振る比留間早紀が目に浮かぶ。

あっと言う間の22分半。
絶対に、何度でもリピートしたくなる。
男女問わず、若年層から中高年まで、
みんなが大好きなガールズポップがココに在る。

ホラ、もうガールズポップが止まらない。

■M-1[1.2.3 -もう朝まで止まらない-]


「ワントゥースリー」それは始まりの言葉。
始まりは、いつの時もワクワクする。
「1.2.3」 それは、そんなワクワクの歌。

「Girl's pop never stops?」の始まり。
新しい恋の始まり。
今夜のパーティの始まり。
比留間早紀新章の始まり。

「ワントゥースリー」それは、いつまでも終わりのない言葉。
ワクワクは、いつの時も終わって欲しくない。
「1.2.3」それは、ワクワクが止まらない歌。

「Girl's pop」は止まらない。
もう止まらない。
朝まで止まらない。
比留間早紀は止まらない。


■M-2[お願いロックンロール -Please!Please love me!]


ヒトは何故、届かないモノほど魅力を感じてしまうのだろう。

でもそこには必ず、少しの高揚感が伴う。
分かっていても、振り回されるのは何故?
イヤ、分かっているからこそ振り回されるのか。

きっと、自分が求めるモノがそこにあれば、
届いても届かなくても、
それは幸せなコトなのかもしれない。

自分が求めるモノがそこにあって、
それを追いかける幸せ。
もちろん、それが届いたらもっと幸せ。
人生ってそーゆうモン。

もしかしたらそれが、
“ロックンロール”と言うヤツかもしんないね。


■M-3[いつもそばにいてくれた -I always remember you-]


音楽には、聞くだけで感じる様な温度があって。
人間にも、そこにいなくとも感じれる温度が、きっとある。

それはもちろん、温かい時もあるし、冷たい時もある。
でも、冷たさを感じるのと、何も感じないコトは違う。
冷たさを感じる時も、時には必要だと思う。
この歌は、そんな冷たさをしっかりと感じれる歌。

同じ温度でも、季節の中で感じ方が変わる温度もある。
雪の中でこそ、感じる温度もある。
雪の中だからこそ、温かく感じる温度も、
雪の中だからこそ、冷たく感じる温度もある。



冬の歌は、いつの時も温かい温度を求められ過ぎな気がする。
でもこの歌は、惜しげもなく冷たさを感じられる。

時にはそうやって、ドップリと冷たさを感じる瞬間が、
人間誰しもに必要じゃない?
だってそうじゃなかったら、
大事な時に、温もりを感じれなくなるでしょう?

■M-4[I love you,thank you bye bye -きみへの詩-]


ある秋の歌。
きみへの歌。

「胎教」と言う言葉がある位だから、
言霊の様に、メロディだって天に届く気がする。
そう信じるコトで、初めて報われる歌。

大好きだった歌。
ありがとうの歌。
さようならの歌。

■M-5[バイバイ -Smile at the last and say...-]


どしゃぶりの雨だって、
いつかは止む時が来る。

ぐるぐると回るメリーゴーランドだって、
いつかは止まる時が来る。

悲しい時も、楽しい時も、
いつだって終わりが来る。


「バイバイ」それは、お別れの言葉。
お別れは、いつの時も来て欲しくない終わりの瞬間。
「バイバイ」それは、お別れの歌。

でも。
「バイバイ」それは、明日への期待の言葉。
お別れは、いつだって明日に、期待してる。
「バイバイ」それは、明日なる期待への歌。

「Girl's pop never stops?」は止まらない。
比留間早紀は止まらない。



written by kimkim